自然教育園は、大都市東京にあって昔の武蔵野の面影を残す数少ない森です。
台地や湿地があり、その大部分は森林植生で被われています。草原や池沼・小川などもあります。これまでに確認されている植物はシダ植物34種、裸子植物9種、単子葉植物140種、双子葉植物392種の計575種の自生種、この他植栽された植物170を含めると計745種の記録があり、他の都市公園と比べ多種の植物が生育しています。陸産貝類約10種、クモ類約120種、多足類役25種、昆虫類約1400種、魚類7種、両生・は虫類16種、鳥類110種など、動物も多くの種が確認されています。
自然教育園は、室町時代末期を治めていたいわゆる「白金長者」が館を構えた跡といわれています。その後、江戸時代は大名(松平讃岐守頼重)の下屋敷、明治時代以後は陸軍省・海軍省の火薬庫、宮内省の御料地などとして管理されていました。この間、一般の人々が立ち入ることが出来なかったため、昔ながらの自然が残されてきました。
●研究紹介
自然教育園には、自然保護研究担当(旧自然保護研究係)と自然教育研究担当(旧自然教育研究係の)二つの研究担当があります。各自の専門に応じて生態学の立場から基礎的研究を行っています。
主なものとしては、都市地域に生息するヒキガエルやカワセミ・カラス等の行動や繁殖に関する個体群生態的な調査研究、また、都市地域で異常に繁栄する小型昆虫やアオキ・シュロ等の生態や動態に関する調査研究、都市地域に特有の大気汚染・酸性雨などの無機的環境の調査研究を行っています。
また、教育普及活動は両研究担当ともに、子供・一般社会人を対象とした日曜野外案内、チョウのくらし案内、自然観察会等を、さらに指導者層を対象とした生態学講座、自然保護講座、野外生態実習等の自然教育及び自然保護教育を実施しています。 同時に教育的観点からの調査研究も行っています。
●自然保護研究担当(旧自然保護研究係)
主として園内の史跡及び天然記念物の維持管理に必要な自然の生態に関する調査研究を行っています。スタッフは萩原信介(研究主幹)です。
・萩原信介
●自然教育研究担当(旧自然教育研究係)
自然教育研究担当(旧自然教育研究係)は、自然教育及び自然保護教育に関する資料の収集、保管及び展示と、自然教育に関する調査研究を行っています。
スタッフは久居宣夫(研究主幹)、濱尾章二(研究主幹)の2名です。
・ 久居宣夫
・ 濱尾章二
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